アスペルガー

人が嫌いなアスペルガーこそ、人とたくさん会うべき理由

こんにちは、アスペルガーという発達障害を持ちながらも店長をやっている、アスペルガー店長ことあすてんです。

本日ももちろん営業中です。

僕たちアスペルガーの思考として「人付き合いが苦手」「人と会うのが怖い」という意識が強くなりすぎて、人と会いたくなくなる時期が来ると思います。

ただ、職業柄いろんな人たちと会う機会が増えてきた時にこんなことをふと思いました。

 

このツイートを読んでいる人は、なんでわざわざ嫌いな人間関係を無理やり気づかないといけないんだろう。とゲンナリしていると思います。昔の僕自身も絶対にそれを考えて生きてきたのですが、ちょっと考え方が変わったんですよ。

ということで、今回はその理由について話していこうかなーと思います。

人は1人では生きていけない

そもそも論なのですが、人って1人で生きていけないんですよね。

今までの人生を思い返してみても、学校・職場・家族など全てにおいては人との関わりは切ってもきれないです。

メンタルを病んだときでも、楽しい時も、悲しい時も、人と状況を共有しないと感情が芽生えないと思うんですよね。

もちろん、ASD(自閉症スペクトラム)を持っている人は無感情なことが多く、人に関心がないということはよく言われます。

ただ、心の奥底では人との繋がりを求めていると思うんですよね。

実際、僕がやっているお店のイベントにも多くの発達障害当事者の方が遊びに来てくれますが、自分の表現が難しい自閉症の方も、イベントに参加している中で、自分の価値観や考えを共有しようとする姿をめちゃくちゃみてきました。

もちろん表面上に出やすいタイプか出にくいタイプかで少し変わります。

ただ、人間は誰かに理解してもらいたい。寄り添ってもらいたい。人生を共有したい。と心の奥底ではしっかりとした思いがあるんじゃないかなと思ったんです。

そう言った時に立ちはだかる問題が、人との距離感が掴みにくいという問題だったり、自分には興味を持って欲しいけど相手には無関心みたいな距離感のズレ。

そこがアスペルガー症候群を持っている人の特徴で、いちばんの問題点なんじゃないかなと当事者の僕自身が思っています。

あすてん
あすてん
当時の自分を振り返ってうんうん頷いています 

質の良い人間関係構築のために量をこなす

人間関係って人と人との間の関係性だからこそ、相手と自分との距離感のバランスを把握しないと絶対にうまくいきません。

例えば、人間関係を気づく上で2人の歩み寄りの距離感が100だとします。

自分が相手を思いやる気持ちが20の場合→相手が自分のことを考える気持ちが80
自分が相手を思いやる気持ちが50の場合→相手が自分のことを考える気持ちが50

と、正確な数値を把握することは難しいのですが、どんな人と関係を築く場合でも、見えないパラメータとしてこのバランス感覚を知ることってめちゃくちゃ大事だと思うんです。

それを多種多様な人に合わせて調整できる人は人間関係を上手に築きやすいし、逆も然り。ちょっとブキッチョな人は人間関係で悩みやすいのではないでしょうか。

特にアスペルガーの人は、0−100の極端な思考があるので相手に対して負担をかけてしまう可能性が高いと思います。

ここまで頭でわかっているとしても、

あすてん
あすてん
答えが見つからなさすぎて、そんなことしても鬱になる! 

と思われても仕方がありません。ただ、それは自分でバランス感覚を養う他ないのです。

だからこそ、

人ととにかく会っていろんな意見を聞いたり、
自分の発言がどう捕らえられるのか

自分と相手のズレについて少しずつ気づいていくしかないのです。

ぶっちゃけ、人とあったり話したりする機会に自ら出向くことって難しいし怖いです。

なので、最初は「相手を知る」というよりも、自己理解のために人と会話することを目標に、いろんなイベントや出会いの場にいくことを強くオススメします。

自己理解することで、幸福度が高まる。

そうこう繰り返していくことで、嫌なことがあったり、人が離れていってしまったりと「いつもと同じ状況じゃないか」と絶望することもあります。

ただ、人が変わる時ってこういうような絶望体験がきっかけになると思うんですよね。

お金を稼いでいる人はもともと貧乏だったり、今めちゃくちゃ綺麗な人も昔は容姿にコンプレックスがあったりと、人が変わる時には「劣等感やコンプレックス」がついてきます。

結局人は、絶望的な状況だったり、どうしようもない時にやっと動ける生き物だからこそ、今の状況をバネに行動するしかないのだと思います。

そうやって何人、何十人、何百人と少しずつ時間を増やしたり会う回数を増やすことで、本当に自分が大切にしているものは何か。どういう人間と関わって生きたいか。という自分軸が少しずつ完成されていきます。

そこで最終的に自分を理解してくれる少数の人たちを選んだり、大切にすれば良いんじゃないかなーというのが僕の意見です。

ぶっちゃけ、人と会う回数や会話が圧倒的に足りていない状況で人を選んでも、自分自身が言葉にできない何かに納得ができない状況だと思っています。

だからこそ、最初はとにかく人と会うことに意識を向けつつ、あとあと自分のための人間関係を築いていくというスタンスをとっていくことを強くお勧めします。

さいごに

僕が今店長を勤めている中川区の「デカフェ」では、日々いろんなイベントを行なっています。ご飯やドリンクを飲みながらみんなでワイワイトークしたり、はしゃいだり。

時には真面目な話をしたりと、学校の放課後みたいな雰囲気でイベントを開催しています。

毎週金曜日にはぼく主催の「発達障害の未来を考えるイベント」もやっているので、そこからの参加でも大歓迎です。

実際にどういう会をやっているのか、雰囲気はどんな感じなのか。イベントの日程を確認したい!っていう人は、ぜひぜひ以下のリンクからチェックしてみてください!

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