アスペルガー店長ことあすてんです。
アスペルガー症候群という発達障害を診断されて、人間関係に苦労しつつも、自分に合った居場所を見つけてイベント型カフェで毎日営業しています。ここ数ヶ月で100人以上と合っているアスペルガーはぼくだけかもです、そこで得た経験をシェアしていきます。
先日にこういったツイートをしました。
アスペルガーのみんな!全てに対して合理的に考え、意味づけを求めるのは間違っていない!ただタイミングが重要なんだ!初対面で核心をつくな!びっくりする!雑談を無駄っていうな!人間的に怪しまれる!人と関係性を結ぶ上で基礎ベースは守らないと人が離れていくぞ!俺もやらかした!気をつけろ!
— アスペルガー店長🔥あすてん (@Kojirase_tencho) August 29, 2019
アスペルガーのみんな!全てに対して合理的に考え、意味づけを求めるのは間違っていない!ただタイミングが重要なんだ!初対面で核心をつくな!びっくりする!雑談を無駄っていうな!人間的に怪しまれる!人と関係性を結ぶ上で基礎ベースは守らないと人が離れていくぞ!俺もやらかした!気をつけろ!
今回は、上記のツイートを深掘りしつつ、アスペルガーが全てに対して合理的に考えすぎるクセを直した方がいい理由を解説します。
目次
アスペルガー合理的に考えるクセを抑えるべき理由
アスペルガー症候群の特性の1つとして、理屈っぽさがあります。
この特性があることによって、人間関係のズレが生じやすいので注意です。
というのも、理屈っぽく考えてしまうのはいいにしても、合理的に考えすぎるとうまくいかないケースが多いからです。
とくにアスペルガーの方が気を付けるべきポイントは以下の2点
①初対面で核心をつくこと
②雑談が無駄だと言ってしまうこと
順番に解説します。
①初対面で核心をつくこと
アスペルガーの方で、初見でズバズバと相手に対して思ったことをいう人がいますが、やめたほうがいいです。
たとえば、会って数分しか経っていないのに欠点を指摘したり、改善策を相手に提示したりですね。相手はその瞬間、びっくりして防衛線をはってしまいます。
冷静に考えて、初対面の状態=相手のことが何もわからない状況で、そこまで詰められたら人間びっくりするものです。自分が同じ状況に立っても「このタイミングでいう?」と思うときはだいたい間違っています。
初対面で核心を突きそうになったときは、自分が言われたらどうだろうと考えて、
ちょっと違うなと思ったらやめるべきです。
②雑談を無駄ということ
つぎに雑談が無駄と言ってしまうことです。無駄と思うことじゃなくて、実際に無駄と言ってしまうことです。
というのも、人って無意識に雑談ができるかどうかで「関わるに値するか」判断するんですよね。
相手を全く知らない状況で会ったときに、誰しも最初は相手がどんな人間かまずは警戒します。単純にどういう人間かわからないから最初は怖いですよね。
そんな状況を解いてくれるのが雑談です。
ちゃんとこの人は話せるのか、相手を気にかけているか。見えない部分ですが、そのときの雑談の仕方でだいたいどういう人か判断できますよね。
そんなときに「雑談なんて無駄でしょ」という発言は「あなたに全く興味がないから」と捉えられてもしょうがないです。
受験の時の、このくらいの学歴があれば大丈夫だろうという学歴フィルターと同じで、雑談においても「人間関係をこの人と結んでもいいかな」というラインは超えないといけないです。
とはいっても、最初から完璧な雑談を目指そうとするとキツイので、まずは「雑談が無駄だ」と言わないという最低限のラインさえ守れば大丈夫です。
アスペルガーは合理的に考えるクセを直したほうがいい?
合理的に考えるクセは、状況によって使い分ければOKです。
そのときに意識するべきことは
①タイミング
②交友期間の長さ
③伝え方をかえる
以上の3点です。
①タイミング
合理的に考えることは悪いことではないです。先ほども解説しましたが「相手が誰かわからない状況」で核心をつくのが原因です。逆に言えば、タイミングが合えば大丈夫です。
たとえば、初対面だとしても相手とある程度打ち解けてきて真剣な話になったとします
その途中に「こういう悩みがあるんだけどどうすればいいかな?」みたいな質問があった時に合理的にアドバイスすることは、何も間違っていませんよね。
相手が合理的な対応を求めているときに伝えることは、立派なアドバイスになります。
求めてきたら伝える、そういうスタンスが大事です。
②交友期間の長さ
次に交友期間が長ければ長くなるほど、合理的なことを言われても受け入れてくれるようになります。
単純に会って数ヶ月の友達と数年の友達から同じ指摘を受けるとしても、付き合いが長い相手に言われる方が納得するし、抵抗ないですよね。
交友期間が長い=信頼性が高い状況なので、そう言った場合の合理性は言葉が鋭くても比較的「自分のために考えてくれているな」と相手が感じやすいです。
ただ、距離感の近さ遠さは人それぞれなので、感覚的にお互いが直接思ったことを言い合えるようになったときを目安するといいですね。
③伝え方を変える
どうしても伝えたいことがあって抑えきれない。そんな場合は伝え方をめっちゃ意識しましょう。特にアスペルガーは思ったことを言うだけでかなり言葉がとがります。
自分が発言している言葉はナイフだと思った方がいいレベル。そんな言葉を直接指摘されると相手は結構しんどいですよね。
だいたい自分が相手に言いたい欠点は、相手自身も意識している可能性が高いからこそ、やんわりと伝えることを念頭におくといいです。
「こうしたらもっとよくなるかも」みたいな言い回しで言うことを意識しましょう。
ということで今回の記事はここで終わりです。アスペルガーの人は合理的に考えることができるからこそ、やってはいけない理由もわかれば直すことができると思います。
すこし意識することで大きく人間関係が変わると思うので、ぜひやってみてください。
それでも人が離れてしまう…アスペルガーの悩み