ども、あすてんです。
昔は発達障害に対しての負い目を感じ、毎日の自己否定が苦しかったですが、今は受け入れることができてカフェ店長をしながら毎日営業できるようになりました。
当時の生きづらさを思い返してみると、様々な理由はあると思いますが、その一つとして「発達障害=天才」という思い込みが邪魔をしているのかも?と思ったんですよね。
その思い込みがあると、単純にプレッシャーを感じてしまいます。
その結果、何かに挑戦するときにブレーキをかけてしまったり、自信を失ったりと負のループに…。
ということを思ったので、その理由と対策について話していきます。
目次
■発達障害=天才という思い込みは捨てるべき理由
発達障害=天才という思い込みを捨てるべき理由はいくつかあると思っています。
発達障害=天才はかなり限られている
自分に負担をかけてしまう
理想を追い求めすぎる
解説していきます。
そもそも発達障害=天才という概念がなぜ流行ったのか
その前に、そもそもなぜ発達障害=天才という概念が流行ったのか。それは、様々な分野の成功者が発達障害ではないかという仮説があるからです。
世に様々な発明品を残したエジソン・ビルゲイツ・ジョブスなど、代表的な成功者は、発達障害の特性があるのではないかとよく言われていますよね。
その一部分の成功者の共通点として、発達障害の疑いがあることから、発達障害=天才というイメージが生まれたのかもしれません。
さらに最近では、クローズアップ現代でも発達障害に関する放送が増えてきましたが、その中でも「ギフテッド」というものが障害されました。
ギフテッドとは、簡単にいうとかなり高いIQを持った人のこと。知的能力が高すぎるが故にいきづらさを抱えてしまっているという感じですね。
高IQがゆえに、小学生なのに大学生レベルの数学を解けたり、特殊な能力を持っているらしいです。
これが、発達障害と関連しているんじゃないかと言われているみたいです。
たしかに、違ったいきづらさを抱えているかもしれません。
ただ、環境に適応できなかったり、人間関係がうまくいかないという日常生活で支障をきたしてしまうのが発達当事者の大きな悩みなのに、それ以上に凸部分フォーカスを当てすぎているのが問題なんですよね。
本当に困っている当事者としては、勝手に期待されたりとプレッシャーを負ってしまうから。
こういう放送が多いことで、発達障害は天才なんじゃね?という風に広まったのではないかと思います。
発達障害=天才はかなり限られている
先ほど解説したギフテッドという人は、日本の中では約250万人程度いるとのこと。
いっけん数字だけ見るとすごく多く感じますが、日本の総人口1.2億人かえら計算したら2%です。100人いて2人いるかどうか。
ギフテッドという言葉は聞こえがいいし、自他共に可能性を感じてしまうけど、リアルな数字でみると本当に限られた人しかなれないんですよね。
そして、そういうタイプの人の困りごとは、相手とIQが離れすぎているから理解できないという理由なんです。
よくIQが20以上離れていると、お互いの話が理解できないと言われますが、まさにそんな感じなのかなと。
ギフテッドの人は、いきづらさを抱えていると言っても、思考レベルの違いが大きすぎて相手を理解できないという部分が大きいので、いきづらさの種類がまた違うんですよね。
そう言った人と発達障害を絡めると、、かなりハードルが上がって辛いですよね。
✅自分に負担をかけてしまう
発達障害=天才と思い込んでいると、自分に負担をかけてしまいます。
先ほどの話の流れで、発達障害に対する期待度は上がるかもしれませんが、本当の天才は一握り。そんな中で、次第にできない自分を知ってしまうと絶望しますよね。
テレビでも、発達障害の人はものすごい発明をできる可能があるし、むしろチャンスなんだよ!みたいなことを言われるとかなり自分に対してのハードルが上がってしまいます。
だからこそまずは「自分は凡人」と思わないといけません。
どれだけ天才と言われようが、自分は自分。遅かろうがマイペースに少しずつやっていけばいいんだ。そんな風に等身大の自分をしっかりと知り、少しずつステップアップしていくべきです。
常に冷静に自分を見ることが大切です。
■発達障害=天才という思い込みを捨てて自分を成長させる
発達障害=天才という基準がなくなると「じゃあ発達障害になんの希望もないじゃないか」と思いがちですが、それは違います。
天才になるのは難しいですが、秀才にはなれるんじゃないか。というのが僕の意見です。
天才は先天的なものですが、秀才は後天的に身につけることができると思っていて、発達当事者は秀才になれるチャンスを大きく秘めているんじゃないかと思います。
✅天才だけが成功する世の中では無い
天才はもともとある部分で抜きん出ている才能なので、人ができないことを簡単にやってしまう人もいるかもしれません。
ただ、世の中の成功者は天才だけではないですし、自分達が思っている天才も天才じゃないのです。
あの有名なソフトバンクの孫正義さんでさえ
1日18時間勉強してましたから、毎日。寝てるとき以外は勉強。
といっているので、かなりの努力家です。
これは何を意味しているかというと、何をやってもうまくいく天才型じゃなくても、ある特定の分野を極めることができれば、秀才という立場にはなれるんじゃないかと思うんですよね。
特に発達当事者は、特定の分野に異常なこだわりがあったり、多動でいろんなことを思い浮かんだりと、どこかしらのタイミングや状況で、大きな効果を出せる素質は間違いなくあります。
ということは、自分なりに得意なところを探すことができれば、ただの凡人でも秀才レベルまでは伸ばすことができるという大きな希望があると思えませんか。
✅自然と頑張れることを見つける
そして大事なのが、モチベーションの維持です。
先ほど挙げた、1日18時間勉強することができるというのは、一種の才能かもしれません。
ただ、それを我慢することなくできる可能性が発達当事者にはあります。
発達の特性として、特定のこだわりの強さがすごかったり、集中力が高い過集中などがよく話題に出てきますが、これを好きなことに費やすことができたらめちゃくちゃ強いんですよね。
だって、一般の人が「興味がなくて苦痛であること」でも、本人からしたらどれだけやっても飽きないし楽しいという状況なので、意識せずとも努力できていますから。
というか努力と言わないかもしれませんね。
一般的には過度に集中することは、周りが見えなくなったりすることもありますが、極度の没頭はモチベーション維持という大きな武器になります。
そのためにも日頃の中で「そんなに苦ではないな」と思えるような作業や工程を思い浮かべてみましょう。
「細かい作業は比較的得意だな」
「記憶力はすごく高いのであの分野に関しては覚えていられる」
というような簡単なものでもいいと思います。
もしかしたら自分が苦手な分野だと思っている中にも得意なものがあるかもしれないので、一度振り返ってみて初めて見ると新しい気づきや挑戦に繋がるかもしれません。
✅行動の数を増やせば可能性は広がるよね
秀才に近づくには自然と頑張れることを見つけるということは書きましたが、そのためにはチャンスをつかむ必要があります。ぼくが思うチャンスの方程式は
だと思っています。
発達障害=天才という思い込みが強いと、一部の天才と比べて「自分はついていない」と視野が狭まり可能性を潰してしまいますし、行動量が少ないと、気づきを得るきっかけが無くなりますよね。
人とは違うけど自分には得意な部分があるかもしれないという意識を持ちつつ、自分には何ができるかを日々追求していくこと、それがチャンスに繋がります。
特にアスペルガー当事者の方は極端思考を持ちがちで、そういった部分から思考のズレが始まることも多々あります。
発達当事者のいきづらさ解消は、そういった自分の中の可能性をいかに信じてあげて、行動できるかによって大きく変わってくると思います。
✅おわりに:努力を楽しめるようになろう
世の中で人生を謳歌している人は「努力を楽しんでいる」と思います。
努力=我慢という固定概念を持っていないので、はたからみたら「よくそんなにもできるなぁ」と思うことを淡々と続けることができるんですよね。
普通の人の集中力や興味だったら、なかなか難しいところを、すんなりとやってしまうことができる才能を発達当事者の誰しもが持っていると思います。
ぜひ一度「自分には何ができるかな」と問いを立ててみてください!