こんにちは、あすてんです。
毎日名古屋のカフェで店長として働きながら、発達障害の情報発信にも力を入れており、いままでTwitter経由で100人以上と会ってきました。アスペルガー当事者の中では割と人と会っている方かなと思います。
先日に下記のツイートをしました。
アスペルガーが一番気をつけないといけないことは、極端思考です。
白か黒か。答えがない世界でこれを求めると、視野が狭まるし沼にはまりやすい。
これを防ぐには、世の中には絶対的な正解はないことを知り、自分なりに受け入れる範囲を徐々に広げていくことです
— アスペルガー店長あすてん (@Kojirase_tencho) August 29, 2019
アスペルガーが一番気をつけないといけないことは、極端思考です。
白か黒か。答えがない世界でこれを求めると、視野が狭まるし沼にはまりやすい。
これを防ぐには、世の中には絶対的な正解はないことを知り、自分なりに受け入れる範囲を徐々に広げていくことです😌
アスペルガーの方だとあるあるだと思うのですが、判断のバランスを取るのって難しいですよね。それが、極端思考につながる可能性があります。
では、具体的に極端思考になることによってどのようなデメリットがあるのか、上記のツイートを深掘りしながら解説していきます。
目次
アスペルガーが一番気をつけるべきことは極端思考です
具体的に極端思考になってしまうとこのようなデメリットがあります。
①視野が狭くなってしまう
②固定概念が強くなり行動しにくくなる
③人を信じれなくなる→拒絶するようになる
世の中にはだいたい正解がない話
そもそも論として、世の中にはだいたい正解がないです。もちろんリンゴは木から落ちたり、1+1=2みたいな自然界の法則は絶対に揺るがないのは確かですが、ぼくたちが悩む問題ってだいたい人間関係ですよね。
そういった問題って正解は一つじゃないことが多いので、悩む問題=正解がないという捉え方をした方がいいと思います。
職場でも友達でも人が関わることで悩みのタネが生まれます。あのアドラーも「人間の悩み
①視野が狭くなってしまう
極端思考は物事を0か100か、白か黒かと考えてしまいがいちなので、見える世界が狭くなってしまいます。
今自分が見ている世界は人それぞれ正解・不正解があり、絶対的な答えはありません。そんな中で、二択の答えから選ぶことってまぁまぁ難しいしリスキーですよね。
多分ですが、、自分たちが思っている以上に答えって多いです。
あらゆる問題にこの考え方を適用すると頭が固くなってしまいますし、ただしく物事を見ることができなくなって、視野が狭まる可能性があります。
②固定概念が強くなり行動しにくくなる
物事の考え方が極端になると、固定概念がつよくなってしまうので、思い込みが激しくなって身動きが取れなくなる可能性が高くなります。
この方法でやらないと絶対に成功しない。
こうしないと絶対にいけないんだ。
という思考があると、全てに対して完璧な行動をしないといけなくなってしまうので動きにくくなってしまいます。
少し自分の話になってしまうんですが、この思考を持っていることによって「この方法じゃないと絶対ダメだから突き通す!」という考えになって、自分のタイプと合わないのに無理をしたこともあり、、あれは結構しんどかった。
結局答えは十人十色なので、一つずつ試しつつあうものは取り入れるくらいな気持ちを持った方が気楽だし、悩む回数を減らせます。
③人を信じれなくなる→拒絶するようになる
物事の見方が極端でも「独特な考え方を持っているんだなー」と思われるだけかもですが、ヒトに対して0−100思考で考えてしまうと、相手を傷つけてしまう可能性があるかもしれません。
アスペルガーの人は思ったことも率直に言ってしまうこともあり、それと重なると相手が受けるダメージが増えるかも。
こういうタイプの人はこう。あの人はこういう性格に違いない。ということは誰もが思いますが、それ以外は信じられない!という極端な思考だと危ないです。
状況によって人は変わるということも極端思考だと気づけなくなるので注意です。
アスペルガーが極端思考をやめるには
散々極端思考のわるいところをあげてきたけど「じゃあどうすればいいんだよ!」という人も多いと思います。
僕が思うに、アスペルガーが極端思考になってしまうのはクセのようなものだと思うので、意識一つで変わると思います。ただ、このクセは結構凝り固まっていると厄介。
ということで順番にほぐしていく必要がああります。そのためのトレーニング方法は以下の流れ。
第1ステージ:世界は2つだけでないとうことを知る
第2ステージ:自分を客観視する
第3ステージ:徐々にパーセントをズラしていく
順に解説します。
第1ステージ:世界は2つだけでないとうことを知る
まずは世界の出来事が2つしかないと思わないこと。これを知ることが極端のズレを矯正するスタートになります。
先ほども解説しましたが、ぼくたちが悩むことはだいたい正解が決まっていません。どっちちかが0、どっちかが100じゃなく、あくまでもイメージが偏っているだけです。
たとえば、現代の働き方一つを例にしても雇われは正社員、自由な働き方はフリーランスというわけではないですよね。
フリーターや派遣、副業や複業と働き方一つでも多くの種類があります。この例は働き方に絞っていますが、世の中のことって冷静に考えてみると物事には色々な選択肢があるということに気づきます。
まずは知ることが大事です。
第2ステージ:自分を客観視する
世界は2つでないことを知ったら、次は自分の捉え方がどうズレているか客観視しましょう。方法としては、紙に自分の特徴を書き出してみたり、人に直接アドバイスをもらうなど。
紙に書きまくって自分のことを知る(自己分析)
他者からのアドバイスをもらう(他己分析)
みたいに、自分の視点と他人の視点でダブル自己分析をすると、自分をいろんな方向から俯瞰することができます。とにもかくにも、考え直すきっかけを作ることが大事ですね。自己分析に関しては、ゼロ秒思考という本がおすすめです。
第1ステージで認知をしていると、受け入れたい体制はできているはずなので、積極的に自分・他人目線で客観視していきましょう。
第3ステージ:徐々にパーセントをズラしていく
以上の2つをやると、かなり自分の思考のズレに気づくことができるようになりますし、いままで聞いてきた人の話やアドバイスも、全く違う話に聞こえるくらいの感覚になります。
あとは、悩み事や考え事が始まった瞬間に、すこしでも意識しながら極端にならないように思考を矯正していきましょう。パーセントをズラしていく感じです。
アスペ特有の極端思考は、
全ての物事を0か100で判断しがち。完全にできたら100,
少しでもミスったら0だと、体力持たないし、大変ですよね
「少しの凹みは次回で補う」みたいに
0と捉えずに、40や60に合わせれるように意識しつつ、続けていくことで自分をコントロールしていこう😌— アスペルガー店長🔥あすてん (@Kojirase_tencho) August 23, 2019
行動バージョンでいうと上記のツイートの感じですね。
これができなかったから失敗。ここまでできないと成功じゃない。じゃなくて、40%できたから今回の失敗は次回に生かそう!みたいに捉えることができるので、自分に寛容になることができます。
他にも、一つの発言や考え方を聞いても「そういう捉え方もあるよな」と意識してみたり、逆に自分の発言を疑ったり。そういう思考の習慣が極端思考を薄めていろいろな視点で物事を見れる人になりますよ!
といことで今回の記事はここで終わりです。極端思考は思考グセなので直すことができたらいいですね!